GETしたつもりがなにかを失っているのが人生なの?
UFOキャッチャー。僕は何をやっても不器用、音痴なので当然、このゲームも苦手でした。しかし、20代手前くらいの頃にひとり猛特訓をし、なんとか人並程度に景品をGETできるようになったのです。
たしかね、初デートの1週間前とかだったと思う。
まだ東京という大都会に馴染んでいない僕は、
「都会のデート=ゲーセン」
という、今考えるとワケのわからない勘違いをしており、ひとり焦っていました。
まずい・・・・デート当日、ゲーセンで
「UFOキャッチャーやろう」とかいう流れになったらどうしよう・・・
いや・・・・・練習すれば大丈夫だ!!
割とすぐ前向きになる姿勢に、若さを感じますね。
それからというもの、
僕はバイトの帰り、毎日駅前のゲーセンに寄り、時には何もゲットできずに悔しい思いをしたり、またある時には2000円も使ってアフロ犬をGETしたりと特訓の日々を過ごしました。
この1週間だけで多分2万くらい使ったんじゃないでしょうか。なんてバカなヤツなんでしょう。
特訓を重ねるうちに、
「掴むことにこだわらない、ていうか掴まない」スタイルを確立。要するに、アームで掴むのではなく押したり、転がしたりして景品を穴に落とす方法を発見したのです。
僕がUFOキャッチャーで大切だと思うポイント
1・無理して掴もうとせず、穴に落とす方法を考える。
※上記の通り。
2・本気で欲しい時は500円で6プレイする気合も必要。
※どう見ても1回では取れなさそう、でも欲しい。そんな時は計画的にターゲットを移動させつつGETを狙う。結局GETできなかった時はコーヒーを飲んで落ち着こう。
3・店員と仲良くなる
※僕はこれはやろうとは思わないですね。なぜなら、UFOキャッチャーは店員との戦いだと勝手に考えているからです。
4・叱る
※なかなか落ちようとしない景品に「お前はそうやって誰にも引き取ってもらえず、ずっと独りで過ごすのか?本当にそれでいいのか?」と語りかけましょう。うまくいけば景品が自ら穴まで歩いて行くかもしれません。※自己責任でお願いします。
5・口説き落とす
※「あれっ?髪きった?」というさりげなく、でもちゃんと君を見てるよ、という確かなアピール。一見タモさんみたいな小さな気配りを積み重ねることで、あの子もコロッと落ちちゃうかも。
6・この景品は本当に必要か?と自問自答する。
※独り暮らしの男の部屋にくまのプーさんとかアンパンマンとか人形がいっぱいあったら怖い・・・・とか、「うまい棒10本入りに500円も使ったら赤字じゃね!?」とか真面目に考えたら、ゲーセンで遊べません。下手したら自分の人生にまで疑問をもってしまうという深刻な事態にも発展しかねません。気をつけましょう。
最後のはちょっと個人的なアレでした。すいません。
これだけの熱意をなぜ課題に向けなかったのか、心の底から悔やまれます。今となってはどうしようもないので、考えないでおこうネ☆
・・・とまあ特訓の末にデート当日にのぞんだ僕ですが、結局ゲーセンに行きませんでした。
いやぁー、忘れてた。
えっ?結局デートはどうだったかって?何もGETできなかったよ。
むしろ大切な何かを失っていました。
関連記事